フリースタイルフットボーラー&トリリンガルカメラマンmasato@14か国334日間の旅終了

英語・スペイン語・日本語の3ヶ国語でフリースタイルフットボールを教えられる世界で唯一の男です。プロフィール写真撮影もしています。

小説「帰ってきたヒトラー」とかさこ流ブログ術の共通点

・書きたいことを本音で書く
・9人から嫌われても1人に好かれれば良い



「帰ってきたヒトラー(上・下)」(河出書房新社・Tヴェルメシュ著・森内薫訳)を読んだ。アドルフ・ヒトラーが現代ドイツに蘇る、という何とも大胆な設定だ。
ドイツ人の著者による本作だが、あろうことかヒトラーを魅力ある人物として描いている。こんな作品は今までになかったと思う。怪物・悪魔・極悪人…、そんなネガティブなイメージを覆す内容となっている。著者は「人間アドルフ・ヒトラーに人を引きつける力が明らかにあったという視点が欠けている」と新聞社のインタビューで語っている。



作中には相当際どい、というかアウトな発言も飛び出しヒヤヒヤさせられる。実際にドイツ国内でバッシングもあったらしい。著者は何かしらの脅迫に遭ったかも知れない。もしかしたら命の危機を感じる事があったかも知れない。それでも本音で書きたい事を書いたのだ。その結果、世界中で大ヒットとなり映画化もされた。
ベルリンの壁崩壊後生まれの、日本人の僕でさえヒトラーは相当に扱いづらく繊細な問題だと分かる。そんな世界的タブーに果敢に挑んだ著者に感嘆する。



ヒトラーと登場人物との永遠に噛み合わない会話・現代のテクノロジーを使いこなせないヒトラー・歴史用語の細かい解説…等、本作の面白い点はたくさんある。だがしかし本作の何よりの魅力は、著者が本音でタブーに挑んだ事だと思う。



夏の読書に「帰ってきたヒトラー」をお勧めします。
本音を発信をする勇気を貰えます。